電源も、薬剤も、消耗品も要らない
株式会社アリジクスが、農家・農業法人向けにレンタルで提供
「モレクル(MOLECULE)」は、農業用の水の配管やタンクの中に取り付ける部品です。電源も、薬剤も、消耗品も要りません。
このモレクルを通した水と、通していない普通の水とで、作物の育ち方を比べた記録があります。愛知県のゴーヤ畑では、10年間同じやり方のまま水だけを変えて、出荷数が30.6%増えました。
まずは、その記録から紹介します。
モレクルの効果
モレクルを通した水と、通していない普通の水とで比べた記録です。効果が保証されているものではありません。
記録を見るときは、比べる相手(対照区)があるかどうかが大切です。対照区とは、同じ品種を同じように育て、水だけを変えた相手のことです。対照区がない記録は、「前の年より良かった」以上のことは言えません。
ゴーヤ(愛知県・第三者が実施)
条件:10年間同じやり方でゴーヤを育ててきた畑で、育て方は変えずに、水だけをモレクルを通した水に変更
- 出荷数……30.6%増
- 1個を出荷するのに必要な種の数……31.6%減
- 芽の出る割合……30%向上(動画で記録)
また、燃料代は50.8%減でした。この年はハウスの設定温度を20℃から16℃に下げることができたからです。荷数については、温度を下げたにもかかわらず増えた、という結果が出ています。
トマト(第三者が実施)
条件:九州のトマト生産者のもとで、2026年1月から2月にかけて試験をしました。トマト1,800株を、モレクルを通した水を使う区と、使わない区に分け、どちらの区も同じ管理で育てて比較
- とれた量の合計……23.1%増
- 水やりの量……3トンから1トンへ(67%減)
稲(第三者が実施・現地確認あり)
条件:山形県余目の米農家のもとで、一反の田んぼにモレクルを通した水を使用。対象区は、すぐ隣にある別の田んぼです。それぞれの田んぼから10本ずつを調べて比べ、現地でも結果を確認しています。収穫は2025年9月です。
- 収穫量……13%増
- 収穫後の根は、モレクルの区のほうが細い根がびっしり張っていた
- 切り株では、水の通り道(道管)が太かった
ただし、比べた相手は隣の別の田んぼで、土も水の入り方も完全には揃っていません。
山形県余目(品種:はえぬき)の田んぼでも、2025年5〜9月に比較が行われました。用水路で処理し、左右で水源を分けた比較で、次のことが観察されました。
- 葉の色が濃い
- 田んぼが乾きにくい
- 横に伸びる根が増えた
- 未熟な米が減った
パンジー(第三者が実施)
条件:愛知県の農家のもとで、2026年2月から6月までの5か月間、ハウス2棟を使って比較。モレクルを通した水を使ったハウスには約15万株、普通の水を使ったハウスには約25万株のパンジーを育てました。モレクルを使うハウスには、あえて、持っているハウスの中で最も条件の悪い1棟を選んでいます。
- 5か月間、液体肥料・追肥はなし
- 枯れた株は約300株未満(割合にすると0.2%未満)。
- 業界の平均は5%
- 出荷時期……3週間早まった
- ひょろ長く伸びる「徒長」……見られなかった(目視)
その他の記録
- 菊(切り花):大学(名前は非公開)で、50日間、6種類の水で比べました。根の長さは次のとおりです。
| モレクルの水 | 15cm |
|---|---|
| OHラジカル水 | 9cm |
| オゾン水 | 2cm |
| アルカリ性電解水 | 1cm |
| 水道水 | 0cm |
- 芝:室内の試験(寒天)で、根の長さが13.8ミリから17.1ミリに伸びた(23.9%増)。試験の回数が少ない結果です。
- カボチャ:育ち始めの成長が1.8倍(速報値)。
- アグラオネマ(観葉植物):生産者による比較で、葉の面積が約2倍。
- 小麦:二葉のころの草丈が、比較区の100ミリに対して125ミリ。
- ヒヤシンス:根の長さが、比較区の200ミリに対して300ミリ。
- いちご:育ちが良い、葉が立つ、色つや、食味のバランスといった所見。ただし、畑全体をモレクルにしたため比較区がなく、前の年との比較のみです。
- レタス(ハウスで水を循環させる栽培):出荷予定の11月17日に対し、10月15日に出荷でき、約1か月早まった(アリジクスの記録)。差が出なかった完全水耕とは別の条件です。
- 小玉スイカ:脇芽を取らなくても、すべての実が大きくなった。ただし、糖度は下がった(アリジクスの記録)。
差が出なかった記録
- もやし(水浸し・暗い所)……差なし
- レタスの完全水耕栽培……差なし
- そら豆(寒天・水が多すぎる条件)……水の種類に関係なく半分が枯れたため、判定できず
- コーヒー・紅茶の味(機械での測定)……差なし(ただし、人が味見をした試験では味に差が出た)
他の製品と一緒に使った場合
- 水素水と一緒に使った場合……単独で使ったときに見られた差が、見られなくなった
- ナノバブル装置と一緒に使った場合……差が小さくなったことがあった
このため、モレクルは単独で使うことが勧められています。
差が出やすい場所・出にくい場所
モレクルを理解するうえで、とても大切な点です。
差が出る場所
- 水の行き渡り方、または水の吸い方が「律速」になっている場所
- 乾いた側の培地
- 水分の移動が限られている条件
差が出にくい場所
- 水がたっぷりある場所
- 水以外のことが律速になっている条件
「律速(りっそく)」とは、一番の足かせになっている要素のことです。例えば、日当たりが足かせになっている畑では、水を変えても差は出ません。
実際に、次の2つでは差が出ませんでした。
- 根がいつも水に浸かっているレタスの完全水耕栽培
- 水浸しの暗い所で、種の力で育つもやし
導入を考えるときは、その場所で水が足かせになっているかどうかを、先に確認することが勧められています。
- 【注意】この「水が足かせになっている場所で差が出る」という考え方は、観察から出てきた仮説で、確かめられた仕組みではありません。現在は、反対の例を探している段階です。
モレクルとは?
取り付ける場所
モレクルは、水の配管やタンクの中に固定して使う、パイプ型の部品です。一度取り付けたら、動かさずにそのまま使います。薬などの化学の力ではなく、物理の力で水に働きかける部品です。
要るもの・要らないもの
| 電源 | 要りません |
|---|---|
| 薬剤 | 要りません |
| 消耗品 | ありません |
| 交換 | 要りません |
| 設計寿命 | 10年 |
管理も、消耗も、交換も要らない部品です。
- 【注意】モレクル本体には電源は要りません。ただし、循環ポンプと組み合わせて使う場合は、ポンプを動かすための電源が必要です。
本体の形と大きさ
本体は大・中・小の3つのサイズがあります。
両端にはネジが切ってあり、決まった太さ(規格サイズ)の配管にねじ込んで取り付けます。タンクの水中ポンプに取り付ける場合は、バンドで留めます。
どのサイズを使うかは、次の2つをもとに決めます。
- 1時間あたりに使う水の量
- タンクの容量
畑に設置した状態の写真は、盗難を防ぐため公開していません。畑は誰でも入れる場所だからです。実物と取り付け例は、相談のときに見ることができます。
部品の核となる「モレクル・コア」
モレクルの核となる部材は「モレクル・コア」と呼ばれ、グループ会社の株式会社モレクル・コードが製造しています。
- 電源を持たない部材
- 動く部分はない
- 形は直径5.6ミリ × 長さ2.1ミリ
- 半導体を作るときと同じ製造方法で作られている
なお、半導体の製造方法はあくまで作り方であり、水に働く仕組みとは別の話です。
水にどう働くのか
モレクル・コアは、流体力学的な処理によって、水の「界面」の性質に働きかける部材です。
「界面(かいめん)」とは、水が別のものと触れている境目のことです。
これまでの観察では、変化は水そのものではなく、水が「土などの培地・種・根」と触れる境目に表れています。
ただし、この仕組みはまだ検証中で、確定した説明はありません。
測って確かめられている、水の変化
水の性質で数値が公開されているのは、「界面張力(かいめんちょうりょく)」の1つだけです。「表面張力」とも呼ばれます。
- 水が縮まろうとする力のこと
- 水滴が丸くなるのは、この力のため
- この値が下がると、水はすき間に入りやすくなる
測定の結果は、次のとおりです。
| 何も処理していない純水 | 72.8 mN/m |
|---|---|
| モレクルを通した水 | 69.6 mN/m |
| 変化 | 4.4%下がった |
単位の「mN/m(ミリニュートン毎メートル)」は、水が縮まろうとする力の強さを表す単位です。数字が小さいほど、その力が弱いことを示します。
- 公的機関2か所の機器を借り、指導を受けながら、アリジクスが自ら測定
- 2か所の測定値には差があり、代表となる値を決める作業が進んでいる
- 第三者機関の試験成績書は、まだ取得していない
- 【注意】界面張力が下がったから収穫が増える、とは言えません。水の測定と、畑での結果は、別々に観察したものです。この2つのつながりは、まだ確かめられていません。
変わらないもの
- 水道水の消毒成分(残留塩素)……変わりません。塩素は取り除かれません。
- 水に溶けている酸素の量……意味のある差はありませんでした。
塩素が取り除かれないため、今までの塩素の管理に影響しません。
安全性の試験
山梨県環境科学検査センターが、2025年6月5日に試験を行いました。部材から有害なものが水に溶け出さないかを調べる試験(浸出性能試験)で、JIS S 3200-7という規格を参考にしています。
調べた項目は次のとおりで、すべて基準内でした。
- カドミウム、鉛、亜鉛、鉄、銅
- フェノール類、有機物
- 味、におい、色、濁り
なお、これは安全性を調べる試験で、効き目を調べる試験ではありません。
水の勢いへの影響
配管に取り付けたときに下がる水の圧力(圧力損失)は、0.01MPa以下です。
ただし、これは設計上の値(仕様値)で、実際に測った値ではありません。
仕組みは分かっているのか
分かっていません。現在も検証が続いています。
「こうではないか」と立てた考えのうち、外れたものも記録として残されています。
- 電気の働きによるという考え……試験で差が出なかったため、取り下げ
- 塩素が抜けるからという説明……塩素は減っていなかったため、2026年9月16日に撤回
また、アリジクスは次の言葉を使わないと決めています。
- 「クラスター」「波動」「還元水」「テラヘルツ」
→ 測っていないことを、測ったように聞こえさせてしまうため - 「証明」「最大化」
→ 仕組みが分かっていない以上、証明したとは言えないため
以前はこうした言葉を使っていた時期もありましたが、今は撤回し、撤回した理由と一緒に記録に残しています。
作っている会社
| 株式会社アリジクス(ARIJICS) | 株式会社モレクル・コード | |
|---|---|---|
| 役割 | 研究・開発、試験、農業向けの提供と導入の相談 | モレクル・コアの製造と販売 |
| 所在地 | 千葉県木更津市 | 東京都港区 |
| 創業・設立 | 2009年 | 2026年9月 |
| 代表 | 有路友一 | 代表取締役 有路友一 |
費用と申し込み方法
月額料金(1年ごとの契約)
| 規模の目安 | 月額(税込) | 年額(税込) |
|---|---|---|
| 小さな規模・発芽など | 11,000円 | 132,000円 |
| 標準(〜1トン) | 14,080円 | 168,960円 |
| 中規模(3トン〜) | 26,180円 | 314,160円 |
| 大規模(6トン〜) | 32,780円 | 393,360円 |
| 特別なサイズ | 個別に見積もり | ― |
- 規模の目安は、タンクの容量、または1時間あたりに使う水の量です。
- 初期費用は5,500円(税込)。登録手数料で、初期にかかる費用はこれだけです。
契約の条件
| 対象 | 事業者(農家・農業法人)のみ。個人には貸し出していません。 |
|---|---|
| 提供のしかた | 原則としてレンタル。特別な仕様のものや小型のものは、販売になる場合があります。 |
| 途中でやめる場合 | 残りの期間の分を、まとめて支払う必要があります。 |
| 支払い方法 | カード払いのみ。やむを得ない場合に限り、振込にも対応。 |
| 契約書 | 紙の郵送はなく、インターネット上で手続き。 |
| 発送 | 2〜3日 |
| 料金がかかり始める日 | 申し込み完了の7日後。在庫がない場合は2週間後。 |
| 返すとき | 着払いで返送。返却品は、安全のため再利用しません。 |
無料で試せる期間
- 自動では付きません。相談の結果、試験が必要と判断された場合に案内されます。
- 期間は1か月。アリジクスに試験の実績がない作物は、最大2か月です。
- この期間の利用料はかかりません。登録手数料(5,000円+税)のみかかります。
- ほとんどの利用者は、無料期間なしで申し込んでいます。
違約金がかかる場合
次の場合に違約金がかかります。金額は、契約前の重要事項の説明で伝えられます。
- わざと分解した場合
- 分析や調査のために解体した場合
- 他の人に貸した場合
- 他の人に売った場合
- 自然災害以外の理由でなくした場合(盗難は除く)
保証について
- 効果の保証はありません。
- 全額返金の保証もありません。
申し込みの流れ
まずホームページから相談をします。
- 条件を伝える
使い方と、今使っている水の条件を伝えます。効きにくい条件であれば、その場で伝えてもらえます。 - 水の量を確かめる
水のまき方や、タンクの大きさなどを確認します。 - サイズと取り付け方を決める
サイズと取り付け方を決め、見積もりが出ます。 - 契約と取り付け
契約後に部品が届き、自分で取り付けます。
まだ試していない作物での試験(POC)も募集中
キャベツ、白菜、ほうれん草、小松菜、ねぎ、ブロッコリー、にんじん、じゃがいも、さつまいも、ごぼう、大豆、とうもろこしなど、まだ試していない作物での試験に協力する農家を募集しています。
- 規模は問いません。1鉢、1列からでも相談できます。
- 試験用の価格で見積もりが出ます。
- 何を測るか、何回測るかも一緒に決めます。
お問い合わせ
モレクル公式サイト:
https://arijics.com/molecule/